賃貸の壁紙が剥がれたらどうする?費用負担が必要なケースと放置するリスクを解説

賃貸物件の壁紙が剥がれたら、まずは状態を確認して管理会社や大家さんへ連絡しましょう。
壁紙が剥がれた原因によって、修理費用の負担者が変わる場合があります。
この記事では、壁紙が剥がれたときの対応方法や費用負担、放置するリスクなどを解説します。

賃貸の壁紙が剥がれたらまずやるべき4つのステップ

賃貸の壁紙が剥がれたら、以下の4つのステップで対応しましょう。

①剥がれた部分を写真に撮る

まずは、壁紙が剥がれた状態を写真に撮っておきましょう。
壁紙全体が分かる写真に加えて、剥がれた部分を近くから撮影しておくと、管理会社や大家さんに状況を伝えやすくなります。
また、写真は修理前の状態を記録しておくためにも役立ちます。
撮影した写真は、管理会社などへ連絡した後も保管しておきましょう。

②剥がれた部分を触らず現状維持する

剥がれた壁紙を引っ張ったり、切り取ったりするのは避けましょう。
小さな剥がれでも、無理に触ることで剥がれる範囲が広がる可能性があります。
また、自分で状態を変えてしまうと、もともとの剥がれ方や原因が分かりにくくなることもあります。
壁紙が剥がれている部分は、そのままの状態で管理会社や大家さんに確認してもらいましょう。

③管理会社や大家さんに連絡する

写真を撮ったら、管理会社や大家さんへ壁紙が剥がれたことを伝えましょう。
連絡する際は、「どの部屋の、どの場所の壁紙が、どの程度剥がれているのか」を伝えるとスムーズです。
剥がれた原因に心当たりがある場合は、あわせて伝えましょう。

また、修理費用を負担することになっても、すぐに補修するとは限りません。
壁紙の状態や原因によっては、退去後に修繕することもあります。
そのため、入居中に補修してほしい場合は、そのことも管理会社や大家さんに伝えましょう。

④自己判断で補修しない

管理会社や大家さんへ連絡する前に、市販の補修材などを使って壁紙を貼り直すのは避けましょう。
賃貸物件では、壁紙の状態や剥がれた原因によって、補修方法や費用負担が変わることがあります。
そのため、まずは管理会社や大家さんに状態を確認してもらい、誰がどのように補修するのかを明確にしましょう。
自分で補修してよいと案内された場合は、指定された方法や補修材があれば、それに従って対応します。

賃貸の壁紙が剥がれる原因と費用負担

壁紙の修理費用を誰が負担するかは、壁紙が剥がれた原因によって異なります。

■入居者に責任がないケース

入居者に責任がない場合は、基本的に貸主が負担します。

  • ●経年劣化
    壁紙は時間が経つにつれて接着力が弱くなったり、素材自体が劣化したりするため、自然に剥がれることがあります。
    特に、壁紙を長期間張り替えていない物件では、壁紙の端や継ぎ目などから徐々に剥がれてくることがあります。
  • ●施工不良
    壁紙を張る際の下地処理や接着剤の塗布などに問題があると、時間が経たないうちに壁紙が剥がれることがあります。
    たとえば、壁紙を張ってからそれほど期間が経っていないのに、端や継ぎ目から剥がれてきた場合などは、施工時の問題が原因となっている可能性があります。

■入居者の故意・過失によるケース

故意・過失による場合は、入居者が負担する可能性があります。

  • ●家具などをぶつけた
    家具を移動・設置する際に壁にぶつけたり、家具を壁に強く押し付けたりすると、壁紙が擦れたり剥がれたりすることがあります。
    また、家具を壁に接触させたまま動かすことで、壁紙が引っ張られて破損するケースもあります。
  • ●壁紙に物を引っ掛けて破損させた
    壁に立てかけた物を動かす際に壁紙を引っ掛けたり、荷物や衣類などが壁紙に引っ掛かったりすると、壁紙が破れたり剥がれたりすることがあります。
    壁紙に物を強く当てたり、引っ掛けたまま無理に動かしたりすることも、破損の原因になります。
  • ●シールや粘着テープを剥がした
    壁に貼っていたシールや粘着テープなどを剥がす際に、壁紙まで一緒に剥がれてしまうことがあります。
    壁紙に直接貼り付けるタイプのフックやテープなども、取り外す際に壁紙を傷めることがあるため注意が必要です。
  • ●ペットが壁紙を引っかいた
    ペットが壁紙を引っかいたり、爪で傷つけたりすることで、壁紙が破れたり剥がれたりすることがあります。
    また、壁紙をかじったり、継ぎ目を引っかいたりすることで、破損の範囲が広がるケースもあります。

■原因によって負担が変わるケース

壁紙が剥がれた原因によって、修理費用の負担者が変わる場合があります。

  • ●湿気や結露
    部屋の湿度が高い状態が続いたり、壁に結露が発生したりすると、壁紙が湿気の影響を受けて剥がれることがあります。
    特に、外気との温度差が大きくなる冬場は、窓や外壁に面した壁などで結露が発生しやすくなります。
    湿気や結露が原因でも、建物の構造や設備に問題がある場合と、入居者が換気をせず結露を放置した場合では、費用負担が変わることがあります。
    また、結露が繰り返し発生している場合は、壁紙だけでなく下地まで傷んでいる可能性もあるため、早めに管理会社や大家さんへ相談しましょう。

<剥がれではなく壁紙が「浮いている」場合も>

壁紙のトラブルには、部分的に膨らんだり下地から離れたりする「浮き」もあります。
浮きは、湿気や施工時の接着不良などが原因で起こりますが、壁紙の内部や下地に問題が生じている可能性もあるため、放置せず、管理会社や大家さんに相談しましょう。
その際は、自分で押さえつけたり接着剤で貼り直したりせず、写真を撮って状態を伝えるとスムーズです。

賃貸の壁紙の原状回復費用は経過年数で変わる?

入居者の故意・過失によって壁紙を傷めた場合でも、修理費用のすべてを入居者が負担するとは限りません。

6年で残存価値が1円になるという考え方

国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」では、壁・クロスについて、6年で残存価値が1円となるような負担割合を算定する考え方が示されています。

これは、入居者の故意・過失によって壁紙を傷めた場合でも、使用年数が長い壁紙ほど入居者が負担する費用を少なくするという考え方です。

ただし、「壁紙が6年経てば修理費用が必ず0円になる」という意味ではありません。
6年を経過して残存価値が1円となる場合でも、故意・過失による損傷の修繕に必要な工事費などが発生すれば、入居者が負担する可能性があります。

「6年」は築年数や入居期間だけで判断するものではない

ここでいう6年は、建物の築年数そのものではなく、壁紙の経過年数を考慮して負担割合を算定するための目安です。

ただし、壁紙の張り替え時期が分からないなど、実際の経過年数を確認することが難しい場合は、入居年数をもとに負担割合を考える方法もあります。
また、入居時の壁紙が新品とは限らないため、入居時の状態も考慮されます。

そのため、「築6年以上の物件だから修理費用はかからない」「6年間住んだから負担はない」と、建物の築年数や入居期間だけで判断することはできません。

実際の負担額は、壁紙の経過年数や入居時の状態、傷めた範囲などを踏まえて判断されます。
費用負担が気になる場合は、管理会社や大家さんに確認しましょう。

自分で直す・放置するのはNG?リスクを解説

賃貸物件の壁紙が剥がれた場合でも、自己判断で補修したり、そのまま放置したりするのは避けましょう。

リスク① 自分で直すと状態悪化や退去時トラブルに

壁紙の剥がれが小さくても、市販の補修材や接着剤を使って自分で直すのはおすすめしません。

  • 状態が悪化する可能性がある
    補修方法によっては壁紙や下地を傷め、かえって修理が難しくなる可能性があります。
    原因が湿気や水漏れなどの場合は、表面だけを補修しても問題が解決しないことがあります。
  • 退去時にトラブルになることがある
    自分で補修したことで仕上がりが変わったり、新たな傷や汚れが生じたりすると、退去時に修繕について確認が必要になる可能性があります。
    どうしても自分で直したい場合は、事前に管理会社や大家さんへ連絡し、補修してよいか確認しましょう。

リスク② 放置すると被害拡大や原因の特定が難しくなる

「退去するときにまとめて報告すればいい」と考えて放置するのも危険です。

  • 剥がれや損傷の範囲が広がる
    放置することで剥がれが少しずつ広がり、部分補修で済んだはずのものが広範囲の張り替えになってしまうことがあります。
  • カビや水漏れなどの深刻な被害を見逃す
    壁紙の剥がれが結露や水漏れによるものだった場合、内部でカビが発生したり、下地(石膏ボード)まで傷んだりするおそれがあります。
  • 原因の特定が難しくなる
    時間が経ってから報告すると、いつ・なぜ剥がれたのかが分からなくなります。
    その結果、本来の原因や発生時期を確認できず、費用負担の判断が難しくなる可能性があります。

賃貸の壁紙が剥がれないための予防策

賃貸物件の壁紙の剥がれを防ぐには、日頃から壁紙に負担をかけないようにすることが大切です。

1.結露や湿気をためない

室内の換気を行い、結露や湿気が長時間残らないようにしましょう。
特に窓や外壁に面した壁は結露が発生しやすいため、結露を見つけたら早めに拭き取ることも大切です。

2.壁紙に家具を強く接触させない

家具を壁にぶつけたり、強く押し付けたりすると、壁紙が傷ついたり剥がれたりする原因になります。
家具を移動させるときは壁にぶつけないよう注意しましょう。

3.壁紙にシールや粘着テープを直接貼らない

シールや粘着テープなどを壁紙に直接貼ると、剥がす際に壁紙まで一緒に剥がれることがあります。
壁にものを取り付ける場合は、賃貸物件で使用できるものか、契約や管理会社のルールを確認してから使用しましょう。

よくある質問

壁紙が少し剥がれただけでも管理会社に連絡したほうがいい?

壁紙の剥がれが小さくても、まずは管理会社や大家さんへ連絡しましょう。
経年劣化や施工不良など、入居者に責任がない原因で剥がれている可能性もあります。
自己判断で補修せず、写真を撮って状態を伝えることが大切です。

壁紙が浮いているだけなら放置してもいい?

壁紙の浮きも、放置せず管理会社や大家さんに相談しましょう。
浮きの原因が湿気や施工不良などの場合、壁紙だけでなく下地に問題が生じている可能性もあります。
まずは状態を確認してもらい、対応方法を確認しましょう。

壁紙が剥がれたら退去時に修理費用を請求される?

壁紙が剥がれた原因によって異なります。
経年劣化や通常損耗による剥がれであれば、基本的に貸主側の負担となります。
一方、入居者の故意・過失による剥がれであれば、原状回復費用として入居者が負担する可能性があります。

ただし、入居者が負担する場合でも、壁紙の経過年数などが考慮されるため、修理費用の全額がそのまま請求されるとは限りません。

壁紙が剥がれた場合、自分で修理すれば費用を抑えられる?

自己判断で修理することはおすすめしません。
入居者が修理する必要がないケースもあるほか、補修によって壁紙の状態が悪化すると、かえって修理が難しくなる可能性があります。
自分で補修したい場合も、まずは管理会社や大家さんに相談し、補修してもよいか確認しましょう。

壁紙が剥がれたまま退去してもいい?

壁紙が剥がれたことを管理会社や大家さんへ報告したうえで、指示された方法で対応しましょう。
すぐに修理する必要がないケースでは、管理会社などの判断で退去時に修繕することもあります。
一方、何も報告せず退去時まで放置すると、剥がれた時期や原因を確認しにくくなる可能性があります。
壁紙の剥がれに気付いた時点で、まずは報告しておくことが大切です。

まとめ

賃貸物件の壁紙が剥がれたら、まずは状態を写真に撮り、管理会社や大家さんへ連絡しましょう。
壁紙の剥がれは原因によって修理費用の負担者が異なるため、自己判断で修理や費用負担を決めないことが大切です。
すぐに修理する必要がない場合でも、報告せずに放置するのは避け、今後の対応について確認しましょう。

壁紙が剥がれても、自己判断で直すのはNGなのだ~

名古屋・愛知・岐阜・三重の賃貸管理はニッショーで

ニッショー.jpで、名古屋・愛知・岐阜・三重の賃貸物件を探してみよう!
築年数や人気の設備など、希望条件を追加して絞り込み検索をすることもできます。

  1. ニッショー.jp
  2. サガッシーのなるほどふむふむ
  3. 賃貸の壁紙が剥がれたらどうする?費用負担が必要なケースと放置するリスクを解説
NARUHODO FUMU FUMU

愛知・岐阜・三重で50年以上、地域密着の直営主義でお部屋探しを提供している不動産会社【ニッショー】が運営するWebマガジン。
思わず「なるほど〜」「ふむふむ」とうなずけるようなイチオシ情報をサガッシーとともにお届けします!